【また殺されてしまったのですね、探偵様】1巻のあらすじ・感想!どんな作品?【ネタバレなし】

ラノベ

こんにちは、ていくです。

「またころ」こと「また殺されてしまったのですね、探偵様」の原作1巻のネタバレなしのあらすじと感想を紹介していきます。

「踊」などを歌唱されているAdoさんの

『「死んでも諦めない」という言葉を体現している人を初めてみました……』

「Another」などの著者・綾辻行人さんの

「”特殊設定“を存分に活かし、本格ミステリの勘所もきちんと押さえつつ、物語は軽やかに跳ねまわる。実に愉しくて、ページをめくる手が止まらなかった。」

という推薦コメントで注目を集めている作品です。

「twitterで話題だけど読むの迷ってるな」という方はぜひ最後までこの記事を読んで参考にしてみてください。

作品PVもyoutubeで公開されています。

全体のあらすじ

また殺されてしまったのですね、探偵様 | 書籍 | MF文庫J オフィシャルウェブサイト

殺された。やっぱりまた殺された。


伝説の名探偵を父に持つ追月朔也は、半人前の高校生探偵。


今日も依頼を受け、意気揚々と浮気調査や猫探しなど地味な仕事にいそしむが、なぜか行く先々で殺人事件に巻き込まれてしまう。


しかも”被害者”は自分自身!? 


特殊体質によって毎度生き返る朔也を膝枕で出迎えるのは優秀な助手リリテア。


「また殺されてしまったのですね、探偵様」


「……らしいね」


探偵として、そして被害者として、朔也は文字通り命賭けで数々の難事件を解決していく──!


てにをは×りいちゅで贈る極上の本格ミステリー、開幕。

タイトルからもわかるように、主人公・ 朔也 は死んでもそのたびに生き返ります。その特殊体質を生かして、殺された本人に(つまり自分自身ですね)事件の犯人を教えてもらうという推理小説において最強の技を使って事件を解決していく作品となっています。

私は、本作品を読む前は、「リリテアが天使か何かで(天使級に可愛いですが)、朔也を生き返らせているのかな」と思っていたのですが、そうではないようです。

本作品の中で「俺の体の設計図ってものがどこかにあるなら、それは多分神様が徹夜作業の一番きつい時に半分寝ながら書いたのだろう」と書かれており、朔也に備わった特性であるようです。

それ以外は未だ謎なので、明らかになるのが楽しみですね。

ネタバレになるので本記事では詳しくは書きませんが、この作品は普通のミステリーよりも色々と規模が大きく、事件を解決するだけでは終わらないのでぜひ実際に読んでいただきたいです。

事件一 「クィーン・アイリィ号殺人事件」 あらすじ

朔也とリリテアは、東天株式会社のプロデューサー・葛城誠人の浮気調査のために、横浜発、シンガポール行きの クルーズ船・クィーン・アイリィ号に乗り込むことになります。

葛城氏は時々不審な買い物をしているらしく、近頃では自宅以外にも都内にマンションを借りた形跡があることから葛城氏の奥様から依頼を受けました。

葛城は映画の次回作の宣伝として、主演の新人女優・灰ヶ峰ゆりうやスタッフと共にこの船に乗船しています。

サーカスなどを見つつ、浮気調査を続けていると、男子トイレの天井にある排気口から一人の少女が落ちてきます。

それが、 主演の新人女優・灰ヶ峰ゆりう です。

彼女は、プロデューサー・葛城の愛猫・ルルーを探すためにダクトの中に入っていました。

朔也が探偵であることを知った彼女に依頼され、浮気調査と並行して猫探しもすることになります。

手分けして探すために、朔也は一階に向かうことになります。

一階の倉庫を捜索していると、ギシッと音が鳴ります。

つられて右斜め上あたりを見ると、そこに男性が首を吊ってぶら下がっています。

死体を見つけた朔也は、リリテアを電話で呼んで捜査を開始します。

しかし、死体付近に落ちているスマートフォンを触ろうとしたときに、何者かに背後から組み付かれます。

誰だ!そう叫ぼうとすると、声の代わりに喉の奥から声の代わりに大量の血が出てきます。

のたうち回りながら視線を下すと、朔也の喉元にナイフが突き刺さっています。

必死に喉を両手で押さえても血は吹き出し続け、朔也の死は必至です。

そして、両足から力が抜けます。

仰向けで見上げた視線の先に人影。誰かが立って死にゆく朔也を見下ろしています、背後から朔也の喉元にナイフを突き刺した誰かが…。

そのまま、朔也の命は零れ落ちます。

意識が戻ると、そこはリリテアの膝の感触があります。蘇生が完了するまで膝枕をして待っていてくれていました。

朔也は生前の記憶を頼りに犯人を捜そうとしますが、なんと、現場の状況から朔也が犯人であると目されています!

さて真犯人は誰なのでしょうか??

事件二 「クリムゾン・シアターの殺人」 あらすじ

事件を通じて新人女優・灰ヶ峰ゆりうと親しくなった朔也は、彼女の初主演映画「劇場版・女子高生探偵うずら」の関係者試写会に呼ばれ、会場となる都内の劇場「クリムゾン・シアター」に向かいます。

灰ヶ峰ゆりう と映画監督の計らいによって映画監督が座るはずの席で朔也は映画を鑑賞することになります。

映画の途中で、機材トラブルにより映画は中断し、劇場内は真っ暗になります。その時に、朔也は眠ってしまいます。

朔也が目を覚ますと、なぜか目の前にはリリテアの著しく整った顔があり、いつもの通り、リリテアの膝の感触もあります。

リリテアによると、映画が中断している間に朔也は毒殺されてしまったようです。

今回は、朔也は犯人を見ていません!

朔也たちはどのように事件を解決するのでしょうか?

そして、犯人はだれなのでしょうか?

事件三 「クーロンズ・ホテルの殺人鬼」 あらすじ

事件一と事件二の間の時期、 「劇場版・女子高生探偵うずら」 の撮影中に起こった事件になります。

ここ、リトル・クーロンは横浜市の海沿いにある小さな中華街で、追月探偵社からはバイクで20分ほどの距離にあります。

朔也たちは、事務所の上階の配管が避けたことのよる水漏れと雨漏れの二重苦によって、リトル・クーロンにあるクーロンホテルに宿泊することになりました。

事件は、映画監督である鳥保日一のもとに1通の脅迫状が届いたことから始まります。

内容は以下になります。

「くーろんずほてるデ順二喰ウ ふぃるむヲ回セ 

  狗頭のベルボーイ」

宿泊客として居合わせた朔也ですが、 灰ヶ峰ゆりう の依頼により正式に雇われることなります。

撮影は続き、見張りをしていると、カウンターの奥に、

「裏切り者は龍の顎に。

 邪魔者は鳳の焔に。

 強欲者は水底に。

 不逞の輩は虎の爪にー」

という文字を見つけます。

近年では鳴りを潜めているが、その昔、それこそ戦前戦後はかなりの勢力を誇っていた組織の掟であり、組織を裏切った者の末路をうたったものらしい。

しかし、それ以上はわからず、順調に撮影は終わります。

その後、撮影スタッフたちは、監督・鳥保の指示により、早めの就寝後はドアに鍵をかけ、むやみに部屋からでず、朝まで大人しくすることになります。

朔也はこの間に、各界の廊下を隅々まで見て回ることにします。

一階西側の廊下からロビーに戻ると、彼の足が止まります。

そこには、上半身裸で、右手には不思議な形をした刃物を持った人が立っているのです。

そして、カウンターには人間の生首が安置されています。

それは、灰ヶ峰ゆりう のマネージャー・名籤(なくじ)の首でした。

その何者かによってカウンターに置かれたことは明らかです。

位置が定まると満足げにうなずき、くるりと振り返ります。

その瞬間、相手の顔がはっきりと見えます。首から上が狗になっているのです。狗頭のベルボーイ!

すると、狗頭のベルボーイは無言で朔也に向って駆け出し、襲ってきます。

6階にいるリリテアのもとまで逃げ、助けを呼ぼうとしますが、階段の壁を蹴り先回りされます。

朔也は凶器をうまくかわせず、左肩から二の腕にかけてざっくりと切られてしまいます。

殺されると思った朔也は捨て身の覚悟で両手を前に出し、相手につかみかかります。

しかし、必死の抵抗も虚しく、凶器が腹に深々と突き刺さり、命を落としてしまいます。

例のごとく、リリテアの膝の上で目覚め、犯人を捜すことになるのですが、おかしなことがいくつか起こっていました。

まず、カウンターの上にあったはずの名籤の首が龍の口に加えられていたのです。

そして、カウンターの奥の文字の前半「 裏切り者は龍の顎に。 邪魔者は鳳の焔に。」が上から塗りつぶされています。

加えて、名籤の部屋・南棟の606号室で火事が起こり、朔也の首から下が燃えていました。

狗頭のベルボーイ が見立て犯だとすると、 カウンターの奥の文字の後半をもとに残り二つの事件がこれから起こることになります。

その被害者は誰なのか?

この違和感の正体は何なのか?

そして、 狗頭のベルボーイの正体は誰なのか?

またころ1巻の感想

前提として、ミステリー作品であるので、謎が面白いというのもあるのですが、とにかくリリテアが可愛い!!

一見、クールキャラっぽいですが、朔也との会話の中で出てくる素が可愛いですね。ツンデレではないのですが、助手という役職柄、普段は少しかための言葉遣いをしていますが、デレるときは言葉遣いが崩れ、一人の女の子になる、このギャップがいいです。

少しネタバレになるのですが、本作品は事件を解決するだけでなく、朔也との因縁がある〈最初の七人(オールド・セブン)〉という謎の国際指名手配犯とも対峙することになります。今後の展開が楽しみです。

まとめ

本作品は、 一応、推理小説ですが、ミステリーあり、ラブコメあり、アクションありと闇鍋的な作品となっています。

2巻での展開を楽しみにしつつ、「またころ」にある様々な要素をお楽しみください。ぜひ「またころ1巻」をご購入ください。

また次の記事でお会いしましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。

[追記]

発売即大重版おめでとうございます!!

これからさらに人気が出るのを楽しみにしています。

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