こんにちは、ていくです
今回は、「宅録ぼっちのおれが、あの天才美少女のゴーストライターになるなんて。(著:石田灯葉/イラスト:葛坊煽)」を紹介します。
本作品は、第26回スニーカー大賞の優秀賞受賞作です。
youtubeにて、本作品で登場する曲を前田佳織里さんが歌っておりますので、ぜひご覧ください。
あらすじ
「小沼くんの曲、私に一つだけくれないかな?」
宅録が趣味のぼっち―小沼拓人は、教室で誤って自身の曲を流してしまい、作曲ができることを知られ、元天才シンガーソングライターのamaneこと市川天音から秘密の相談を受けます。
amane―「天才中学生シンガーソングライター、現る」という宣伝文句でデビューしたアーティスト。
主人公・小沼拓人の憧れであり、彼が作曲を始めたきっかけでした。
しかし、シングルを1枚出して無期限の活動休止をすることになります。
ネットの誹謗中傷を理由に自分で作った曲を歌えないという天音。
いつかの将来に再びamaneが歌う姿を見ることを願い、天音を救う決意をする小沼ですが‥‥。
「わかった。でも、おれが作った曲だとは言わないでほしい」
amaneに憧れバンドに必要な楽器は一通りできるようになった小沼ですが、中学生の頃の出来事を引きずり、ゴーストライターとなることを選びます!
小沼と天音の二人で始めたこのプロジェクトですが、小沼の作詞センスが独創的であるということから、新たなメンバーを探しことに。
天音に加え、青春大好きな吾妻由莉、幼馴染の波須沙子の加入で、ぼっち生活は予期せぬバンド活動で彩られ――!
メンバーも決まり、順調に進んでいるように見えた「プロジェクトamane」ですが、最後に最悪な事件が‥‥。
エモさあふれるバンド×ラブコメ=最高の青春ストーリー!!
キャラ紹介
市川天音(いちかわあまね)
天才シンガーソングライターのamane。
容姿端麗、成績優秀。
人当たりはよいが、どこか凛としたたたずまいから、男子はもちろん、女子からも一目を置かれています。
完璧主義かと思いきや天然なところがあります。
小沼をゴーストライターに指名し、再び自分の歌が歌えるようにリハビリをします。
小沼拓人(おぬまたくと)
趣味の宅録が高じてバンドに必要な楽器は一通りできますが、ぼっちで自意識過剰気味。
中学生の頃に聞いた曲をきっかけにamaneに憧れ、作曲を始めます。
amaneが復活することを願い、天音のプロジェクトに協力することを決意。
ネガティブ思考が原因なのか、鈍感系主人公。
吾妻由莉(あずまゆり)
小沼の同級生。
器楽部のベース担当で部長です。
頼れる姉御肌だが、amaneの信者(ファンを越えているらしい)を自称し、amaneのことになると暴走しがち。
作詞が趣味で「プロジェクトamane」の作詞担当に抜擢!
ラブコメにおいても小沼の相談に乗るなど重要な人物。
波須沙子(はすさこ)
とある事情で疎遠になった小沼の幼馴染。
無口で無表情で不愛想ですが、実は優しいベースプレイヤー。
感想
全体的に読みやすい作品でした。
ラブコメに関しては、登場人物の好意の向きなどが分かりやすく描かれていて、音楽関係の専門用語が少ない上に毎回説明されているので、幅広い層の人が読めると思います。
意外とギャグ要素もあり、笑える部分とシリアスな部分との区分けがしっかりとされているので感情移入ができ面白かったです。
個人的には、登場キャラの成長と、ラブコメにおける女の子たちの可愛い反応が見どころです。
それぞれのキャラにトラウマがあり、それを克服していく過程に感動しました。
特に市川天音に注目してほしいです。
また、主人公くんは鈍感なので気づいていないですが、女の子たちが、特に市川天音と波須沙子のうぶな反応がドキドキしました。
2巻発売もあるかもしれないので、続きが描かれるのが楽しみですね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
また次の作品でお会いしましょう!
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