こんにちは、ていくです。
今回は、「わたし、二番目の彼女でいいから。(著:西条陽/イラスト:Re岳)」を紹介します。
本作品は、お互いに一番好きな人がいるにもかかわらず、保険として二番目に好きな人同士で付き合って、
どちらかが一番目に好きな人と付き合えるまで恋人でいようとする、超不健全ラブコメです。
あらすじ
主人公・桐島司郎と早坂あかねは、はたから見たらかわいい女の子と、何かの間違いで付き合うことになった冴えない彼氏に見えるでしょう
確かに、二人は恋人同士だから間違ってはいません。
しかし、
俺たちには誰にも言えない秘密がある。
俺には他に好きな人がいて、早坂さんは二番目だ。
早坂さんにも他に好きな人がいて、俺は二番目だ。
つまりーー。
俺たちは互いに一番好きな人がいるにもかかわらず、二番目同士で付き合っている。
それでも、桐島と早坂は恋人であるから、一緒に帰って、こっそり逢って、人には言えないこともします。
しかし、二番目はやっぱり二番目だから、もし一番好きな人と両想いになれたときは、この関係は解消する、そんな約束をしていたはずでしたが‥‥
相手が一番目のところに向かうと、なぜかへこんで元気がなくなってしまいます。
一方で、桐島は同じミステリー研究部に入部した橘ひかりと、部に代々伝わる恋愛マニュアル「恋愛ノート」の内容を実践することになり、
早坂は、一番目・柳とフットサルをするようになります。
お互いに一番好きな人に近づけたのに、それでも互いにどんどん深みにはまって、歯止めがきかなくて、どうしても、お互いを手放せなくなって……。
もう取り返しがつかない、100%危険で、不純で、不健全な、こじれた恋の結末は。
キャラ紹介
桐島司郎
冴えない高校二年生。
周りの人には内緒で、二番目・早坂あかねと交際し、付き合っていく上での二人だけのルールも作っているという。
一番目・橘ひかりの彼氏のSNSを毎日チェックして、苦しくなることで橘への感情をチェックするという変態。
早坂あかね
桐島の二番目の美少女。
パブリックイメージは、「家庭的で清楚な優等生。浮気をしなそう」ですが、隠れて桐島といろいろとしている様子。
桐島と交際していくに伴って、一番目と二番目の境界が分からなくなっているようです。
一番目は、桐島の先輩・柳で、一緒にフットサルそしています。
橘に対抗心を燃やす場面も‥‥。
橘ひかり
桐島司郎の同級生で、一番目の美少女、そして桐島の初恋の子。
許嫁がいます。
周りからは、「髪は長くて背は高め、ほっそりとしたモデル体型で無口で無表情。ひとりでいることが多く、彼女の周りで明けは気温が低そうに見える。」
その一方で、桐島の所属するミステリー部に入部し、ドキドキを求めて「恋愛ノート」を実践し始めます。
よく、部室の隣にある教室のピアノを弾いています。
感想
おそらく多くの人が思ったことのある「一番好きな人と付き合るのは難しそうだから妥協しよう」
これがもとになっている作品だから不健全だけど、共感できる部分もあって、
加えて、二人のバランスが悪く、すぐにでも崩壊してしまいそうな関係と心情があって、ドキドキしながら読むことができました。
二番目同士で付き合えば、失恋する確率は25%に抑えられて理にかなっている関係だとわかっているけど、
それと矛盾して、感情の方が抑えられなくなるという、人間のリアルな部分が丁寧に描かれていて、とても共感できます。
最後で、タイトルの「わたし、二番目の彼女でいいから」に新たな意味が付け加えられて、次巻が楽しみになりました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
また次の作品でお会いしましょう!
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